2013年5月12日日曜日

アクセサリーの増設について


NC700Xに限らず、バイクにアクセサリー、とくにここでは電気を使うものを設営、増設する際、一番気をつけなければいけないことは、配線を理解して設営することです。

難しい話はともかく、その中でも当たり前のことをいくつか。

プラスとマイナスの向きを間違えないこと。

バイクのキーオン状態にならないと電気が勝手に流れないようにする配線をすること。

十分な電力を確保するため、そして他の機器の電力を損なわないため、動作電力を適当な配線から取らず、バッテリーから電源をとること。

この3点に絞って、きちんと配線することが、重要です。




雑で申し訳ない。

拡張、バッテリー、ランプと書いてありますが、これは筆者がフォグランプを設置するときに使用したメモです。



大まかに言うと、左上の『拡張』の部分は、スイッチまわりの配線です。

ここで使うスイッチには、アクセサリー(ACC)からプラスをとり、アース(マイナス)に行く配線があり、スイッチオンのときに、リレーに電流を流す仕組みになっています。

ただのスイッチであれば、電流を切断、あるいは接続する2極のものでことは足ります。
しかし、それだと、バッテリーから配線しなければ十分な電力が確保できません。
バッテリーに直接つなぐということは、キーオン状態でなくても、電流が流れてしまうということになります。

キーがオンになってはじめて電流がとおり、かつ、キーオン状態でもオン/オフができるようにするためには、このようにスイッチを単独でひとつ付けるほうが結果的に早いです。



真ん中の『バッテリー』の部分はとても単純です。

重要なのは、真ん中の、リレーです。

リレーのアクセサリー オン/オフ用の配線に電気が流れると、スイッチでいうオンの状態になり、アォグランプなどのアクセサリーに電気を流します。

これは4極リレーといって、4本の配線が設営されたリレーです。

内容は単純で、4極(4本)のうちの2本は、バッテリーのプラスとマイナスにつなぐ配線です。

プラス配線には、ヒューズを挟み込みます。

バッテリーから直ということは、ずっと電気が流れてきてしまっています。
そこで、リレーの中には、スイッチが入っています。
このバッテリーから直できている電流の、オン/オフのスイッチです。
では、このスイッチはどこで操作しているかというと、下記のとおり。

残る2本のうち、1本は上に書いた、「リレーのアクセサリー オン/オフ用の配線」のプラス配線。
この配線に、スイッチから電気が流れてくると、リレーのなかのスイッチがオンになります。
つまり「拡張」スイッチのオン/オフは、このリレーの中のスイッチのオン/オフということになります。

もう1本はアース(マイナス)で、「リレーのアクセサリー オン/オフ用の配線」にきた電流をバッテリーのマイナスに流す配線です。

つまり、キーオン時に、『拡張』のスイッチオンから電気がながれてくると、自動的にバッテリーからきている電流を、フォグランプや他のアクセサリーにながすのが、リレーの役目、ということです。



左下のランプですが、これはフォグランブをはじめとする、あらゆるアクセサリーです。
スイッチがオンになると電源が入り、オフにすると電源が切れる。ようにしたいアクセサリーはすべて、この配線を基礎にすれば使えるということです。


なお、上の配線図では、フォグとリレーをつなぐマイナス配線と、リレーとバッリテーをつなぐマイナス配線をわけて書いていますが、実際にはフォグランプのアース(マイナス)は、リレーに戻らずにバッテリーのマイナスに直で接続してもかまいません。

市販されている配線済みリレーセットなどでは、見た目は一度リレーにもどっていますが、実際にはマイナス配線が結線してあり、実際には、フォグライトなどのマイナス配線は直接バッテリーにつながっている構図になっていることもしばしです。

そして、フォグランブのところには、実際にはフォグではなくてもかまわず、スイッチオンで電源が入る機材ならなにを設置してもかまわないということになります。
カーナビや、シガレットライター型電源、ヒーターグリップなどです。
ようは、上の配線図は、バイクがキーオン状態、つまりアクセサリー電源がオンになり、メーターなどが光っている状態で、電気を使うオプションを設置したい時の汎用配線ということになります。


余談


では、ETC、シガレットライター差込口電源など、スイッチが不要なもの、キーオンと同時に起動してほしいカーナビなどを取り付けるためにはどうすればよいか。

これは上記配線より簡単で、『拡張』のスイッチをつけず、適当なアクセサリー(ACC)配線、あるいはACC同様キーオンで電気が流れるヒューズなどから、スイッチを介さず、リレーに直接つなぎます。
こうすることで、バイクがキーオンになると同時に、リレー内部のスイッチがオンになり、ETCなどの電源が入るようになります。


エーモンなどの、リレーと、ヒューズから電源を取る配線のセットを買えば、電源オンで自動でオンになる配線をすぐにできますよ。


ではなぜ、スイッチを付けなければいけないかというと、フォグランプなどは、アクセサリーオンにならない状態で、スイッチオンで光るようにしてはならない、等の車検上の規制があるからです。
また、フォグはアクセサリーオン時に、スイッチで、オン、オフができなければならないのです。

フォグにはほかにも制限がありますが、それはまた別のときに。

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