時間があったので、和光2りんかんに行って、パワーチェックをしに行ってみたのですが、申し込み前段階で、ひとつ問題が。
シャシダイ、という機械の上にのせ、前輪は固定し、エンジンをかけて、回転をあげ、4速あたりでエンジンを最大回転まで回し、シャシダイに設置されているローラーを後輪でまわすことで、パワーをチェックするのが一般的なのですが、ここで問題が。
NC700X ABS DCTの、「DCT」の部分です。
DCTは、オートマ、つまり自動でシフトしてくれるのですが、このシフトは、エンジン回転や現在のスピード(時速)によって、ギアを自動的にシフトしてくれる機構です。
マニュアルモードもついていますが、必要なスピードがでていなければ、シフトアップできないですし、低速でエンジンブレーキがききすぎると、ギアを自動でシフトダウンしてしまいます。
そこで問題になるのが、「スピードが出ている状態」を、DCTはどのように判断しているか、ということです。
前輪にスピードセンサーがついている場合、前輪を回転させないシャシダイにおいては、どんなにエンジン回転をあげ、後輪でローラーをまわそうとも、メーターでは停車状態、時速0kmです。
その状態で果たして、NC700X ABS DCTは、自動、マニュアルに関わらず「シフトアップできるか」ということです。
シフトアップができないと、1速でのみの計測となってしまいます。
エンジン特性を理解するならこれでも良いのかもしれませんが、各ギア時のパワーをチェックできないわけですか。
その一方で、スピードセンサーが前輪に依存しない場合は問題なくパワーチェックができるわけです。
2りんかんでもそこまでは把握しておらず、DCTの車両もパワーチェックをしたことがないとのことで、考えても仕方がないので、ホンダのサービスセンターへ電話して聞いてみました。
結論から言うと、スピードセンサーは前輪には依存していないということです。
では、どのようにスピードを検出しているかというと、シートの下方、DCT機構に、現在のギアの回転を把握するセンサーがはいっている、とのことです。
そして、何番のギアか、そのギアが何回転しているのか等を感知して、現在のスピードを算出している、とのこと。
アクセルを開ければエンジン回転はあがりますが、スムーズにギアが回転するまでは時間がかかりますよね。
この、エンジン回転と、ギアがどの程度スムーズに回っているかで、シフトタイミングを判断しているということのようです。
これってつまり、スプロケを変えたりすると、そのスピード計測能力は大きく変わってしまうということですね・・・。
なんにせよ、前輪固定のシャシダイの上でも、エンジン回転をあげ、シフトアップすることは可能、という結論を、ホンダからいだきました。
ところが、筆者より先にパワーチェックをされた方は「前輪が回らないのでシフトアップできないので、1速での計測をした」とおっしゃっていました。
これだとホンダの説明とは食い違うようですね。
ニュートラルで、バイクを押してみて、スピードメーターがうごけば、それはギアが回っていないのにスピード検出をしているわけで、ホンダの説明とは違うように感じますが、後輪、チェーン、フロントのスプロケ、フロントのスプロケの軸などで回転を感知してスピードを検知している可能性はありますよね。
エンジン回転、DCTのギア、フロントのスプロケの軸でスピードを算出しているとしたら、フロントにセンサーもなく、ニュートラルでも速度を感知していることになります。
やはり百聞は一見にしかず。
一度乗せてみないとだめなようですね。
意を決して申し込みをしようとしたのですが、シャシダイのほうが午後からでないと動かせないとのことで、時間の都合が合わなかったので後日にあらためて伺うことになりました。
それまでに、時間を見て、今度は東雲ライコランドあたりに聞いてみようと思います。
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